キンクロハジロのひな

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ウズラが先生役に、育雛

この夏、水禽(すいきん)舎でキンクロハジロが卵を産みましたが、ヘビが侵入し卵が飲まれてしまいました。残った卵は孵(ふ)卵器に入れ、巣には偽卵を置き、孵化直前に卵を巣に戻す計画でしたが、親鳥はヘビを恐れて巣に戻ることはなく、卵を返すことはできませんでした。

孵卵器の卵からは1羽のヒナが誕生し、非公開エリアで人工育雛(いくすう)を行っています。親鳥も兄弟もいないので、代わりにウズラを先生役として数日間一緒に暮らしてもらい、餌を食べる様子を見せて学ばせました=写真。

その後、ヒナはすくすく成長し、キンクロハジロらしく潜水もしています。秋ごろ、大きくなった姿を水禽舎でご覧いただければと思います。(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。