2010年7~9月 近江鉄道

2010(平成22)年の夏、地元では「ガチャコン」の愛称で親しまれている滋賀県の近江鉄道を何度か訪れた。

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7月初め、彦根駅を訪れた。近くにある近江鉄道の車庫には、目的の電車が待機していた。

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この日は、車内でビールが飲める「ビア電」の撮影で訪れたのだった。(そのときの様子はこちら←クリックすると記事に飛びます)
 当時は、構内に多種多様な車両の姿が見られたが、そのほぼ全てが旧西武鉄道の車両で、塗色も西武時代と同じ黄色のものが目立っていた。

そして9月半ば、再び彦根駅を訪れた。

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当時、駅構内には「近江鉄道ミュージアム」があり、貴重な各種車両やパーツなどが展示されていた。

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元国鉄の電気機関車であるED14も、1両は原色の茶色に塗り替えられていた。

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しかし、他の旧国鉄の電気機関車たちは、放置されたままで、錆が流れて見るも無惨な状態だった。しかし、これらが貴重な存在であることには変わりない。
 他には、一時期、使われていたレールバスの姿もあった。

これら貴重な車両たちも、2018(平成30)年12月に「近江鉄道ミュージアム」が閉鎖された際、ごく一部を除いて解体処分されてしまった。1両あったED31は移送されて保存されたが、日本国内でここにのみ4両あったED14は、大変残念なことに全てが姿を消してしまった。

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車庫では、これまた貴重な存在である吊り掛けモーターの電車が洗車中だった。

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洗車機をくぐり抜けて、綺麗になった姿でこちらに近付いてきた。

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彦根駅から近江鉄道の電車に乗り込み、子どもだけでなく、鉄道ファンも大好きな運転室の真後ろにある「展望ポジション」に陣取る。

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東海道新幹線と並行して走る区間がけっこうあるが、防音壁が間にあって、時々すれ違う新幹線の姿はよく見えない。だが、途中で「見たらすぐ分かる」黄色いドクターイエロー(新幹線検測車)とすれ違った。
 これは運が良いな…と思ったが、よく考えたら、自分が乗っている近江鉄道の電車も全身真っ黄色の車両ではあった。

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京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。