鼻届かない高さに苦心
ゾウ舎の雄のグラウンドに、待望の日よけが完成しました。日陰が少なく、以前から設置を検討していましたが、「ゾウの鼻が届かない高さで」となると簡単ではありませんでした。
関係者でいろいろと検討した結果、既存のコンクリート製の柱や壁に6mの鉄柱を固定、張ったワイヤに寒冷紗(かんれいしゃ)を通して設営しました。いたずらされない高さに自分たちで張るのは大変でしたが、日よけはしっかりグラウンドに日陰を作ってくれ、気温差を測ると10度ほどの違いがありました。
今のところ、グラウンドを主に使う秋都トンカム(雄10歳)はあまり入っていませんが、繁殖のために一時同居していた冬美トンクン(雌14歳)は気に入ってくれたようで、苦労が報われる思いがしました。(京都市動物園)
京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。