採血トレーニング

じっとしていればご褒美

アムールトラのアオイは現在15歳(雌)。「高齢」と言える年齢になり、健康診断の血液検査には麻酔が必要になります。しかし、麻酔は危険性も伴うので、できるだけ無麻酔で採血できるよう、トレーニングをしています。

目標は「伏せ」をしたアオイのしっぽを棒でおりの外に出し、採血すること。その体勢を維持できれば、ご褒美にえさがもらえる。このことを覚えてもらっています。飼育員の顔を見て「伏せ」をすれば、ご褒美。しっぽに突起物を当てても動かなければ、またご褒美。現在、これを繰り返しています。

こうしたトレーニングはゾウやキリン、ゴリラでも独自の方法があり、健康管理に役立てています。

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。