大阪府東淀川区の淀川に、鉄道と歩道が併設された鉄橋があった。
そこは吹田貨物ターミナルから分岐する城東貨物線の鉄橋で、正式には「淀川橋梁」だが、地元を中心に「赤川鉄橋」の名前で広く知られていた。
その赤川鉄橋も、城東貨物線が旅客化されて「おおさか東線」に変わることになるのを機に、複線化されることになり、赤川鉄橋も歩道の部分が撤去されることになってしまった。
そして、2013(平成25)年10月31日をもって、歩道の通行が出来なくなった。
その翌日になる11月1日、たまたま京都市内の自宅から自転車で鴨川~桂川~淀川沿いのサイクリングロードを走って、赤川鉄橋を通る機会があった。
よりによって廃止の翌日に行くことになろうとは思ってもみなかった。
もう歩道の部分は通れなくなってるので、誰もいないだろうと思っていたら、予想に反して、廃止の翌日にも関わらず、大勢の人の姿がそこにはあった。
迂回ルートを示した看板が設置してあったが、見た感じ、かなりの遠回りになりそうだった。
その横では、作業員が着々とこれから始まるであろう工事の準備をしていた。
もう、歩道を歩く人と行き交う貨物列車の並ぶ光景が撮れない筈だったが、なぜか「撮り鉄」の人たちがいっぱい来ていた。
次に貨物列車が来るのは、どれぐらいかと聞くと、まだ1時間ほどあるというので、それを撮影するのは諦めた。
閉鎖になったのを知らずに来た地元の人の姿もあった。
ちなみに地元の人と話しているうちに「京都市内から自転車で来た」というと、たいそう驚かれたのだった。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。