1994(平成6)年2月、北海道の釧網線・北浜駅を再訪した。
前回、北海道を訪問したのが1989(平成元)年2月なので、5年ぶりになる。
今回は、札幌駅を夜に出発する特急「オホーツク」に乗り込んだ。5年前は、同じ区間を14系客車で編成された急行「大雪」が運行されていたが、特急「オホーツク」に格上げされると同時に、キハ183系気動車に14系客車のB寝台車を組み込むという編成に変わっていた。
本当はB寝台に乗りたかったのだが、1両しか連結されておらず、あいにく満席だったので、仕方なくグリーン車を利用した。
グリーン車には、他に利用客がおらず、車内は閑散としていた。札幌駅を出発して間もなく、検札に来た車掌さんが毛布を持ってきてくれたので、シートを最大限まで倒してから眠り込んだ。
特に遅れることもなく、まだ辺りが暗い中、網走駅に到着。ここから、キハ54系の釧路行き始発列車に乗り込む。
最初、ホームには3両編成が停車していたのだが、キハ40系の2両が切り離されてしまい、単行での発車になった。
オホーツク海に最も近い駅として知られている北浜駅に到着。残念ながら、前回と同じく、今回も流氷は接岸していなかった。
気温は氷点下のはずだが、風も無かったので、それほど寒さは感じなかった。子どもの頃は真冬でも半袖・半ズボンだったり、今でも一年を通して家の中では裸足でいるという、元から寒さには強い自分だが、北海道に行くと、さらに体が寒さに慣れてくるのか、氷点下でもマイナス5度ぐらいまでは、特別に寒いとは感じなくなる。
5年前に来た時は、まだ朱色の首都圏色をしたキハ22が健在だったが、このときはJR北海道のコーポレートカラーに彩られたキハ40系に変わっていた。
ステンレス車体のキハ54は、5年前と変わらず活躍していた。
その後、釧路で一泊した後、翌日は特急「おおぞら」に乗って札幌へ向かった。このときに乗車したのは、まだ旧塗装のキハ183系だった。
このときは、先頭車の助手席側で前寄りの座席だったので、前面展望も楽しめたが、すれ違うのは普通列車よりも特急の方が目立っていた。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。