近年、京都市内では冬になっても12月のうちに雪が積もることは珍しくなってきている。ところが、2005(平成17)年の12月は、中旬の13日から連日、朝の最低気温が氷点下を記録し続け、最低気温が-2.6℃を記録した18日の朝には、雪が積もった。
この日は、滋賀県野洲市でクロスカントリーレースを撮影に行くことになっていたので、京都駅へ急いだ。

京都駅では、うっすらと雪が積もっている程度で、懸念していたような大幅な遅延も無かった。

2番ホームで、米原方面行きの電車を待っていると、向かいの1番ホームに北陸方面へ向かう特急「サンダーバード」が入線してきた。

ドア横の窓の様子が変なので、よく見たら…なんとガラスが割れていたのだった。
応急処置してあった訳だが、雪が積もる時期、車体からの落雪で線路敷のバラストが跳ね上がって窓ガラスを直撃して割れることが結構あるらしかった。

相変わらず、雪がチラチラと舞い続けていた。

かつて、キハ28・58系だった急行「たかやま」も、しばらく鉄道の世界から離れている間に、キハ85系の特急「ひだ」に変わっていたが、3両編成という寂しいものになっていた。かつては、グリーン車も組み込まれた堂々たる編成だったのだが…。

野洲駅からタクシーに乗り、希望が丘文化公園に着いたが、会場は一面の銀世界。レースは中止になっており、苦労して行ったかいは無かった。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。