1994年10月7日(金)~8日(土) 若桜鉄道&山口線の「SLやまぐち号」

1994(平成6)年の秋、久しぶりに山陰方面を旅した。
 既に夜行の鈍行も、長距離の鈍行も姿を消しており、昔に比べると「のんびりとした旅」は楽しみにくくなっていたが、この頃はまだ旧国鉄の香りがJRの路線に色濃く残っていた気がする。

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まず訪れたのは、鳥取県の若桜鉄道。第三セクターの鉄道だが、元は国鉄・若桜線である。

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若桜駅の駅舎は、若桜鉄道の本社を兼ねていたが、そうは見えないほど小さな駅だった。

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他にも撮った写真があるはずなのだが、何度か経験した引っ越しなどでネガを紛失してしまったらしく、いくら探しても、この3カットしか見つからなかったのは残念だ。

その後、山口県へ移動して、「SLやまぐち号」を初めて撮影することに。

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このときも色々と撮影していたはずだが、これまたフィルムが見つからず。辛うじて、目的の「SLやまぐち号」のカットのみ見つけることができた。
 本来、「SLやまぐち号」には「やまぐち」の字が入ったヘッドマークが付くのだが、このときは広島でアジア大会が開かれていたこともあり、それに関連した特別なマークが掲げられていた。

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ちょうど、この頃から鉄道写真をあまり撮らなくなっており、旅行の記憶も極めて不明瞭になってしまっている。その理由は、大好きだった旧型国電も旧型の電気&ディーゼル機関車も大半が姿を消しており、もはや撮影の意欲を沸かせる被写体が無くなっていたことに起因している。
 そのためか、今となっては、この時に一体どこで撮影したのかも全く思い出せない始末だ。

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SL=蒸気機関車を撮る機会は、そもそもSLにあまり興味が無かったこともあり、その経験も少ない自分なので、その道を究めている人から見れば何とも稚拙な写真だろう。でも、記録するという意味では、こうして撮影することに「意味が無い」というものでもない。
 だが、今回も撮影時の記憶がほとんど残ってないことからして印象が薄いらしく、自分はあまりSLの撮影には向いていないのかもしれない。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

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