2019年7月31日(水) 湖西線・山科-大津京間

2019年5月、時代が平成から令和に変わった。自分にとっては3つ目の年号になり、若き日の昭和の記憶が次第に遠ざかっていく感じがする。

令和最初の夏休み、母校の小学校から依頼があり、鉄道クラブの課外活動として撮影会を出来ないかということだった。小学生にも安全に撮影が可能な場所を考えて、JR東海道線の山科-大津間にある跨線橋に行くことにした。
 この跨線橋のある場所は、京都市と大津市の境に近く、東海道線と湖西線の分岐する所でもある。実質的には湖西線の山科-大津京間と考えてよく、東海道線の列車を撮影するのには向いていない。

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湖西線を行き交う113系も、いつの間にか緑一色ばかりになってしまった。湘南色はもとより、JR西日本独自のカラーリングが施された更新車も、経費削減の一環で車種を問わず緑一色ばかりになってしまい、何だか時代が逆戻りしたかのようで残念である。

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貨物列車の方も、いつの間にか、EF81の姿が消えていた。かつては「見飽きて」いたものだが…。

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特急「サンダーバード」が姿を見せた。前後でスタイルが違うが、これは、かつての特急「雷鳥」が485系で運用されていたときも同じである。

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再び緑一色の113系がやって来た。湖西線では、ほかにかつての新快速用117系も使われているが、2扉ということもあってか、朝夕のラッシュ時への運用は見送られている感じがする。

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こうしてみると、昔と変わらず、同じような車両ばかり行き交うので、あまり撮影欲が湧かない感じもしてしまうのだが、子どもたちの反応は全く違っていて、何が来ても大喜びでシャッターを切っている。その様子を見て、彼らと同じ年齢の頃の自分も、また同じように撮影していたことを思い出させた。
 ただ、当時と違うのは、昔はフィルムで限られた撮影枚数の中、何を撮影して、何を撮影せずに見送るかを常に考えていたものが、今では無限に近く撮影が可能なデジタルカメラとなって、何でもバシャバシャと連写をしていることだった。ある意味では今の子どもたちが羨ましいが、あの頃、頭を悩ませてシャッターを切っていた日々も、また懐かしく思えるのだった。

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再び特急「サンダーバード」が来たが、今度は前後とも貫通型だった。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。