2005年4月16日(土) 若狭本郷駅前の「義経号(レプリカ)」

福井県の若狭湾岸沿いを走る小浜線の若狭本郷駅(福井県おおい町)の駅前に、古風なSL(蒸気機関車)が屋外展示されている。
 その名も「義経号」で、かつて北海道に鉄道が開業した明治時代に活躍したSLである。が、ここに置いてあるのはレプリカで、本物は京都鉄道博物館にある。

DSCN0111

このレプリカの義経号は、バブル華やかし頃だった1990(平成2)年に大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会(=花博)」の会場で、「ドリーム・エキスプレス義経号」として運行されたもので、当時は本物のSLのように煙を吐いて走っていた。

DSCN0109

花博が終了した後、会場で使われていた駅舎と共に、この地にやって来た。そう、この2つのドームが特徴的な若狭本郷駅には、そういう過去があった訳だ。

DSCN0110

定期的に手入れがされているようで、屋外展示にしては状態は良い。「レプリカ」にも関わらず、これだけ手入れされているという面では、素晴らしいことだと思う。
しかし、どういう訳か、wikipediaには本物の「義経号」が花博会場で走っていたとの誤った記述があったりもするし、ネット上には混同している記述を多々見かける。混同してしまうほど、よくできていると言えなくもない…。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。