ここ最近、JRの線路上から「国鉄型」と呼ばれている、旧国鉄時代から引き継がれた車両たちが、全国的に急速に姿を消しつつある。
そういう面で、自分の地元である関西地区では、まだ「国鉄型」が比較的多く残っている方ではある。とはいえ、少しずつ減ってきているのも紛れもない事実である。
かつては、あまりにも見慣れ過ぎていて、撮影する意欲すら湧かなかった湘南色の113系も、今では見ることが出来なくなってしまった。
体質改善車と呼ばれる大規模な補修が行われた車両は、色が塗り替えられて、JR西日本の標準色?になっていたが、この色ですら姿を消しつつある。
国鉄特急色として親しまれたカラーも、今では遠い過去のものとなりつつある。元より、あれだけ見飽きていた485系の特急電車も、姿を消してしまった。
関西と北陸方面を結ぶ特急と言えば、今では「雷鳥」ではなく、「サンダーバード」である。これも、北陸新幹線の延伸で、次第に活躍の幅は狭められつつある。
そして、新快速から快速、普通と幅広く活躍している電車は、主にステンレスの銀色車体であるものが主流となった。
新快速用として製造された117系も、このオリジナルカラーは姿を消してしまった。この10年の間で、けっこう国鉄時代の名残りが消えてしまっていることに気付かされる。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。