1986年6月18日(水) 保津峡駅

1986(昭和61)年5月、英国王室のチャールズ皇太子とダイアナ妃が来日し、京都も訪れた。そして、6月に入り、上野動物園でパンダの赤ちゃん(トントン)が生まれて大きな話題になっていた、そんな時期の話。梅雨の真っ只中、雨の止み間を狙って原付きバイクに乗って保津峡駅へ撮影に出かけた。

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保津峡駅に着くと、ちょうど下りの客車列車が出発していくところだった。当時、真っ赤な50系客車と、冷房の付いた青い12系客車が投入されており、既に旧型客車の姿は見られなくなっていた。

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雨続きで増水している保津川を横目に、キハ181系の下り特急「あさしお」がやって来た。当然、保津峡駅は通過なのだが…

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ホームの反対側には、上りの急行「丹後」が行き違いのため、運転停車していた。

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その急行「丹後」もディーゼルエンジンの音を響かせ、紫煙を吐きながらトンネルに吸い込まれていった。

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保津川駅前の吊り橋には、釣りの解禁期間と、ヘリコプターによる作業を知らせる看板があった。ヘリコプターによる作業って、何が目的なのか不思議に思うところだが、実は当時、山陰線の複線電化工事に伴って、新線を作る工事が始まっており、そのためだった。

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再び、下りの特急「あさしお」がやって来た。

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今度は、交換する相手も無く、あっという間に通過していった。保津峡駅のホームには、当時、テレホンカードが使える「緑」ではなく、硬貨しか使えない「黄色」の公衆電話ボックスがあった。温泉旅館があり、「柚子の里」で知られる水尾に行くお客さんが、よくここで迎えのクルマをお願いする電話をかけている光景が見られた。まだ携帯電話が無かった時代の話である。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。