1993年10月末 飯田線・大嵐駅と長篠城跡

かつて国鉄時代に旧型国電が数多く走っていたことで知られていた飯田線。1983(昭和58)年の夏に全廃となったのを最後に、訪れることが無くなり、10年の月日が経った。
 1993(平成5)年の10月末、久しぶりに飯田線の沿線を訪れた。

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この10年の間に無人駅が大幅に増えた飯田線だったが、大嵐(おおぞれ)駅も例外ではない。駅名標は真新しいJR東海仕様になっていたが、線路を含めた風景は国鉄時代のままである。

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近くには、旧飯田線のトンネルが残っていて、クルマで通り抜けることが出来たが、道幅がクルマ1台分しかないため、途中で対向車が来ると大変なことになりそうだ。

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古戦場で有名な設楽原にある三河長篠城跡を訪れた。ここにある長篠城跡の本丸土塁を横切るようにして、JR飯田線の線路が通っている。その昔、飯田線が国有化される前の旧鳳来寺鉄道として開業した際、本丸土塁を削って線路を敷設したという。

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電車の警笛音が聞こえたかと思うと、湘南色の165系(169系かも?)が「伊那路」のヘッドマークを掲げて接近してきた。警報機の無い踏切なので、ぼうっとして横断するのは危険である。

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長篠城の真横を通過していった。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。