鉄道写真を撮り始めた小学生の頃、夜の京都駅と言えば、ひっきりなしに寝台特急=ブルートレインが行き交う、鉄道ファンにとっては甘美な時間が過ごせる場所でもあった。
その後、夜行列車が次々と姿を消していき、いつの間にかブルートレインも数えるほどしか見られなくなり、遂には姿を消してしまった。
2006(平成18)年2月の夜、京都駅を訪れた。初めて夜中の京都駅に撮影に出掛けたのが、1978年7月のことだったから、この時で28年の月日が経っていたが、その間に京都駅を通過する夜行列車の本数は10分の1以下になってしまっていた。
工事用にレールなどを輸送する、いわゆる「工臨」と呼ばれる編成が、DD51のプッシュプルでやって来た。
デジタルカメラの性能が上がり、高感度でも昔からは考えられないほど綺麗に映るようになり、フラッシュや三脚無しでも撮影が可能になっていた。
夜といえば、夜行列車と並んで多いのが貨物列車である。
東京方面に向かう列車に続き、北陸から日本海縦貫線に向かう列車もやって来る。
珍しい「貨物電車(M250系)」も姿を見せた。東京と大阪を最速で結ぶ貨物列車だが、色々と問題があるのか、一度登場したきり、その後の増備は無かった。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。