大学生だった頃、通学で京都駅を通るため、行き帰りに撮影で寄り道することも多かった。
1987(昭和)62年6月のある日、帰りが遅くなり、京都駅に着いたのは、午後10時をまわっていたので、ついでに上り東京行きの寝台特急「出雲」を撮影することにした。

京都駅1番ホームの西、山陰1番ホームで、山陰線の客車列車を撮影していたら、上り出雲2号がやって来た。

ここで機関車の付け替えがあるので、しばらく停車する。
ここまで山陰線で「出雲」をけん引してきたDD51が開放されていく。

京都駅1番ホームの東端にある待機線からEF65-1000番台(PF)が、DD51に変わって連結される。

上りの「出雲」をけん引してきたDD51は、京都駅西側の待機線で、今度は東京からやって来る下りの「出雲」を待つ。まさにトンボ返りで、再び山陰への旅路が待っている。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。