1997年10月 京阪・京津線の部分廃止

1997(平成9)年10月12日、京都市営地下鉄の東西線が開業したが、それに合わせて並行する京阪・京津線の三条-御陵間が10月11日を持って廃止された。
 京阪三条駅から三条通りを「路面電車」として道路の真ん中を走っていたのだが、地下鉄の開業で、その姿を消したのだが、その翌日から早速、線路の撤去作業が始まった。

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廃止翌日、都ホテル前の蹴上駅跡は、特に何も変わっている様子は無かった。

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しかし、そのまま山科の方向へ進むと、役目を終えた車両たちがずらりと留置されている光景が目に入った。

さらに一週間以上の日が過ぎてから、三条通りを通ってみると、線路を剥がす工事の真っ只中だった。

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あの蹴上駅前でも、レールと枕木が姿を消して、地面が顔をのぞかせていた。

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同じようなパターンで、京都市電が廃止された時も見たことがあったが、あの時は架線の方が先に撤去されていた。しかし、京津線の場合は、架線がそのままで、先にレールの方を撤去していた。

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あれだけ並んでいた留置車両も、いつの間にか殆どが姿を消していて、九条山駅跡には、閉鎖を知らせる看板と「九条山駅を取り上げないで」と書かれた反対住民の看板が目に入った。

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御陵側も撤去工事が始まっていたが、三条側でもレールが剥がされた今、大半が姿を消したとはいえ、九条山-蹴上間には数両は留置したままだったので、それら残された車両たちは、どうやって移動するのだろうかと疑問に思ったのだった。
 しかし、その後、いつの間にか留置車両は全て姿を消してしまい、その疑問を解消することは出来ないまま、道路の拡幅工事が始まってしまっていた。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。