2013年11月21日(木) 叡電・二ノ瀬駅

秋の京都市内は、11月に入ると各地で紅葉が本格化し、休日ともなれば多くの観光客で賑わう。
 左京区の鞍馬・貴船方面も例外ではなく、この時期になると、叡山電鉄は多くの乗客で混み合う。

しかし、自分が10~20代だった若かりし頃は、今ほど大勢の観光客が訪れている訳ではなかった。今では定番となっている叡電「紅葉のトンネル」も、そのライトアップも、あの頃には無かった。

貴船の手前にある二ノ瀬の集落には、山の斜面に叡電「二ノ瀬駅」がある。利用する地元の人はそれほど多くはなく、近くに観光名所も無いので、乗降客は昔から少なかった。

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2013(平成25)年の秋に二ノ瀬駅を訪れた。ちなみに、その26年前になる1987(昭和62)年の同じ時期の写真が↓である。

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山並みに変化は無いが、集落の真ん中に大きなイチョウの木が育っていることに気付く。

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二ノ瀬駅のホームにはモミジの木があり、今では夜にライトアップもされている。こちらも1987年当時の写真を見ると…↓

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モミジの木も大きくなっているが、それ以上に後ろにある杉木立が大きくなっていることに驚かされる。26年も経つと、スギはこれぐらい成長してしまうようだ。

かつて、京都市北区の「京見峠」は、文字通り、京都市内を一望することが出来る場所で、夏の夜など、夜景を楽しむ若者で賑わっていたものだが、ゴミ捨てする人が絶えず、あまりのマナーの悪さに地権者が怒って、沿道にスギを植えてしまい、それらが育った結果、今では全く見えなくなってしまっている。それぐらい、杉=スギという木は育つのが早く、だからこそ戦後の日本各地で植林が盛んに行われたのだろう。今となっては、花粉症の対策で、スギを伐採する動きも起きているが…。

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二ノ瀬駅から市原寄りには、今では「紅葉のトンネル」と呼ばれる区間があり、この時期になると徐行運転が行われているし、夜にはライトアップもある。
 しかし、近年は大雨による災害が相次ぎ、今年も梅雨の時にあった大雨で貴船-二ノ瀬間で土砂崩れが起きてしまい、市原-鞍馬間が不通になっている。このため、今年は「紅葉のトンネル」を走る電車は無く、ライトアップも行われておらず、静かな秋となっている。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。