2014年11月28日(金) 湖西線・山科-大津京

定期運行される列車としては、長らく日本最長距離を走っていた夜行列車が、大阪と札幌を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」も、運行から25年を迎えた2014(平成26)年の春に、2015(平成27)年春をもって運行を終了することがJR西日本から発表された。

新婚旅行や家族旅行で利用した自分は、幸いなことに4回乗車する機会があったが、飛行機や新幹線での移動が当たり前になった今の時代、逆に時間を気にせず、ゆっくりと日本海側を縦断するのは、まさに「鉄道の旅」という感じがして、末永く残って欲しいと思っていた。
 しかし、道中に通る路線の一部が、北陸新幹線や北海道新幹線の開業で第三セクター化されることと、車両自体の老朽化もあって、ついに終わりの日が告げられてしまった。

廃止の日まで時間があり、慌てて撮影に足を運ぶ必要は無かったが、かといって遠方まで撮影に行く時間が無く、自分の足で行ける範囲で、その姿をカメラに収めておこうと思い、2014年11月末のある日、山科の方まで自転車で出掛けた。

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上りの湖西線を撮影すべく、長等山トンネルの出口に陣取っていると、211系の体質改善車が姿を現した。珍しく4両編成の短さだった。
 この211系もデビューの時から知っている存在であり、そういうのを考えていると、自分もトシをとったのだな、と思わせられてしまう。

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続いて、上り大阪行きの「トワイライトエクスプレス」を敦賀駅で追い抜く特急「サンダーバード」がやって来た。
 気が付けば、子どもの頃から、あれほど見飽きた存在だった485系はおろか、「雷鳥」の愛称名すら、もう消えてしまっていた。

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ようやく、お目当ての上り「トワイライトエクスプレス」が姿を見せた。

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元々は青い車体のブルートレインを改造した車両たちで、食堂車も特急「雷鳥」などで使われていた電車であり、いかにも寄せ集め感のした列車だと最初の頃は思っていたものだが、今となっては機関車がけん引する客車列車そのものが貴重な存在になってしまっている。

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最後尾にぶら下がる電源車を見送りながら、何だか一つの時代の終わりが近付いているのを実感させられていた。

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撮影が終わったので帰ろうと思ったら、すぐに下りの「トワイライトエクスプレス」が来るのをすっかり忘れていた。良い撮影ポイントに行く時間的余裕は既に無く、仕方ないので見るだけでも、と思ったが、一応、撮影はしてみたのだった。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。