1989(平成元)年7月のある日、半日かけて大阪駅で撮影した。京都では、当時は17日に1回だけ行われていた祇園祭の山鉾巡行が終わった頃で、次は大阪で天神祭があるな~という時期だった。
当時、京都から大阪府南部にある大学に通っていたが、近鉄に乗って奈良経由で通っていたため、意外と大阪駅に足を運ぶ機会は、そう多くなかった。まだJRには自動改札機が無い時代で、改札口では駅員さんが手に持つハサミをカチカチと鳴らしていた。
京都と違って、大阪では昼間でも、駅構内はけっこう混んでいた。当時は好景気=バブルの真っただ中でもあった。
大阪環状線には、「天神祭」や「大阪交通科学館」のヘッドマークを掲げた朱色の103系が行き交っていた。
もちろん、ヘッドマークを付けてない編成もあった。
昼下がりの大阪駅ホームで、色々なシーンを目にしては「スナップ撮影」をしていた。
今は窓が開かない車両ばかりなので、見送りのシーンも様変わりした気がする。
大阪環状線には、奈良へ直通する快速も走っていた。当時は白に朱色のラインが入った113系が充当されていた。
福知山線に直通する列車は、電化されたことで、既に昔ながらの客車列車が姿を消していて、「イエローライナー」のヘッドマークを掲げた、黄色に塗られた4両編成の103系に変わっていた。当時は本数も少なく、昼間の利用客は少なかった。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。