1986年8月19日(火) 東海道線・山崎-高槻

1986(昭和61)年、プロ野球のセ・リーグで、前年に21年ぶりの優勝と38年ぶり日本一に輝いた阪神タイガースは春先の不振から脱して徐々に首位巨人に迫り、8月初旬には3ゲーム差にまで詰め寄っていた。しかし、夏のいわゆる「死のロード」が始まると6連敗を喫してしまい、あっという間に首位争いから脱落してしまった。そんな最中に、東海道線の山崎-高槻間へ撮影に出掛けたのだった。

鉄道写真を一緒に撮りに行っていた友人たちも、例外なく、みな阪神ファンであり、撮影の合間にも、優勝争いがどうなるかが話題になっていたものだった。

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京都駅から普通に乗って山崎駅に到着し、撮影ポイントまで歩いて行く。いつも朝一番に来るのが、新潟発の大阪行き寝台特急「つるぎ」だが、山崎駅から歩く時間が長く掛かるポイントへ行く場合は、撮り損ねてしまうので、途中で撮影する。

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下り線の撮影ポイントである踏切に到着すると、青森発の大阪行き寝台特急「日本海2号」、東京発の大阪行き寝台急行「銀河」と臨時の「銀河51号」がやって来た。

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お盆の時期ということもあり、この時は臨時列車が多かった。20系で編成された寝台特急「あかつき52号」の回送列車が201系普通と並走しながら通過して行った。

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関西ブルトレの定番、寝台特急「あかつき」「彗星」「なは」も、いつも通りに姿を見せた。この当時、客車で編成された特急も急行も、東海道・山陽ルートに関しては、どれもEF65PFが先頭に立っており、まさに同機の黄金時代だったと言えるだろう。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。