1989年2月6日(月) 深名線

世の中が平成に変わって1ヶ月が経とうとしていた頃、周遊券を手に真冬の北海道を訪れた。当時、自分が通っていた大学は1月から4月半ばまで全く授業が無く、1月末から2月はじめにかけて一週間ほどの間に試験があるのみで、あとは自由に過ごすことが出来た。今から考えると、恐ろしく「自由」な時だったと思う。

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当時、赤字「日本一」で知られていた深名線に乗るために訪れた名寄駅の0番ホームに、ポツンと1両編成のキハ53が止まっていた。

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冬の北海道の日暮れは早い。次第に夕方の気配が漂ってくるが、名寄から進むにつれて積雪はどんどん増えていく。

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北母子里駅で、乗客の大半が降りていった。

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DD14のロータリー除雪車がかき分けたであろう線路を進むが、スノープロウが雪をかく「シャーッ」という音が頻繁に聞こえていた。

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車窓はすっかり真っ暗になったが、乗客も他には1人が乗るだけになってしまっていた。

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朱鞠内駅に到着。ここで対向の列車と交換。

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どちらも1両編成で、どちらも乗客は片手で数えられるほどしかなかった。

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真っ暗になった線路沿いを、先ほど列車を降りた乗客が歩いていった。道路が除雪してないので、除雪してある線路が「通り道」になっているらしかったが、今だとそういうのは許されないことだろう。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

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