2007年1月21日(土) 広島電鉄の「京都市電」

1978(昭和53)年9月30日に全面廃止された京都市電。最後の日まで走っていた市電の車両の一部は、その後、広島電鉄に譲渡された。当地にて一部改造の上、新たな車番を与えられ、車齢60年を超えた今も現役で活躍中である。

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2007(平成19)年1月に広島を訪れた時、広島駅前で久しぶりに京都市電に出会った。広島電鉄に移籍した京都市電は、1両ずつ京都にちなんだ愛称名が付けられており、この時の1906号車には「西陣」の愛称名が掲げられていた。

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原爆ドーム前の電停で電車を待っていると、1905号車「比叡」が目の前を通った。

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1914号車には「平安」の愛称名が付いていた。車体の横には、現在の所属先である広島電鉄の社章とは別に、京都市電のマークもそのまま残されていた。

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広島電鉄には、京都市電以外にも、元大阪市電や元神戸市電など、かつて他都市で走っていた路面電車が走っており、まさに「路面電車の博物館」だった。この769号車は元大阪市電だが、残念ながら2015年に廃車となっている。

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906号車も元大阪市電だが、こちらも2017年に廃車となっている。現在、広島電鉄では、これら元大阪市電の廃車が進行しており、次第に数を減らしている。そういう面では、現在のところ健在な京都市電も、そろそろ老朽化=廃車の対象になるのかもしれない。

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一方では、広島電鉄は新しい車両の投入にも積極的である。バリアフリーのため、床に段差の無い「低床車」も多く、総じて新しい車両は「静か」である。

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日本全国の多くの都市で路面電車が姿を消してしまった今、新たな「元○○市電」の車両供給も無くなったので、今後、広島電鉄が「路面電車の博物館」であり続けるのは難しいかもしれない。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。