国鉄がJRに変わり、時代が昭和から平成に変わった1989(平成元)年の1月末、山科駅まで撮影に出掛けた。
冬の朝は遅く、午前6時頃だと真っ暗。午前6時半に山科駅に着いた頃、ようやく東の空から次第に明るくなっていった。
下りホームの先端に陣取っていると、EF65PFがけん引する貨物列車がやって来た。
続いて、姿を見せたばかりの太陽の斜光線を受けながら、特急車両を使った通勤客向けの列車「びわこライナー」が姿を見せた。
1分ほど停車して、すぐに発車して行ったが、後ろ姿には眩しいばかりの朝日を浴びていた。
上りホームからは、昼間は6両編成で「新快速」として走っている117系が、朝夕のラッシュタイムには2編成をくっ付けた12両で快速の運用に入っていた。
4編成しかなかった205系も走っていた。7両編成で運用されていたが、その後、8両や6両に組み替えられて阪和線に転出したり、再び東海道線に戻ったりした。今では阪和線を走っていた同系車両が、4両編成となって奈良線を走っているのを見ることができる。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。