迷惑な雑草だけど

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実はリクガメの大好物

熱帯動物館南側の竹やぶの真ん中あたりに、白いつぶつぶの花を咲かせる「ヤブガラシ」が生えています。他の草木に巻き付いて成長し、やがて巻き付いていた植物を覆い日光を遮って枯らしてしまうことから、ヤブガラシ(藪枯らし)と呼ばれています。

一般には庭や道端に繁茂し、迷惑な雑草という扱いのヤブガラシ。しかし、実はリクガメが最も好む野草の一つでもあるのです。この竹やぶに生えているヤブガラシをホウシャガメに与えました。地面に置くとすぐに、休んでいたカメがいそいそと歩いてきて、葉っぱを食べ始めました=写真。あっという間に軟らかい葉っぱはなくなり、硬い茎の部分だけになりました。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。