キイチの老い

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腎機能低下 早めにケア

イエネコだけではなく高齢のネコ科動物の多くが、腎臓の病気を患います。

近年、ネコは腎臓に障害が起こった時、修復を促す機能が働かないことが分かってきました。理由は明らかになっていません。

高齢であるツシマヤマネコのキイチ(雄、14歳)=写真=も腎機能に衰えが見られ、早いうちからケアを始めているところです。水分補給を促すために餌を水につけてふやかしたり、餌に医療用の炭を混ぜ、腎機能の低下でたまりがちな老廃物を便と一緒に排出させたり、週に一度、点滴治療を行ったりしています。

現在、おかげで状態は安定しています。彼の老いとの付き合いは、まだ始まったばかりです。(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。