人間に最も近い、進化の隣人
当園のチンパンジーたちは、タッチモニターに出された数字を順番に触る「お勉強」をしています。そんな中でもニイニ(雄・6歳)は、折り畳んでふかふかにした木の枝に寝そべりながら、問題に向かうことがあります。
野生のチンパンジーは習性として、木の上で枝を折り畳んで作ったベッドで寝ます。ニイニも3歳の時にお母さんに倣ってベッド作りを覚えました。でも、ここは勉強の場。どうしてこんなことをするのでしょうか。
答えはきっと、「勉強はしたいけど、リラックスもしたい」から。チンパンジーは人間に最も近い進化の隣人です。どうですか、皆さんも同じことをしていませんか?(京都市動物園)
京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。