ゴリラの健康診断

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虫歯を1本抜く

先日、ゴリラのゲンキ(雌、35歳)の健康診断を行いました。麻酔には麻酔銃を使用する従来の方法ではなく、初めて担当者の合図で動物自ら肩を出させ、注射するハズバンダリートレーニングという手法を用いて行いました。

麻酔銃を使うと動物は興奮し麻酔が効きにくくなり、その結果、麻酔量も増えるため、覚めも悪くなります。今回は麻酔から覚醒まで非常にスムーズで、麻酔量も少なくて済みました。これも担当者とゲンキの長期にわたるトレーニングのたまものです。

ちなみに検査では虫歯を1本抜いたぐらいで、特に異常は認められませんでした。今後も動物福祉に配慮した検査や治療を心掛けたいと思います。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。