1989年2月5日(日)~12日(日) 冬の北海道・その2

札幌から稚内行の夜行急行列車「利尻」に乗車した。お金を節約するため、寝台ではなく、座席利用だった。

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雪が降りしきる旭川駅に長時間停車していた間、機関車(DD51)の交換があった。駅のホームに降り立つと、ダイアモンドダスト現象で、空気がライトの明かりに浮かび上がり、キラキラと光って見えた。

ヘッドマークを手作業で付け替えている様子を見物したが、みるみる雪が降り積もっていた。

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旭川を出た後、名寄で停車するが、今度は定刻を過ぎても一向に出発しない。

積雪が深まったので、除雪列車を先に通してから発車するという話をホームで駅員から聞かされたが、未明の時間帯とあって、ほぼ全ての乗客が眠っている車内でのアナウンスは無かった。

そして間もなく、除雪列車が出発して行った。通り過ぎた後、それまで真っ白な雪に覆われていたレールがくっきりと姿を見せて、ちょっとだけ頼もしく思えた。

1時間近く遅れて名寄を発車したが、進むに連れて遅延は酷くなり、稚内には2時間近く遅れての到着になった。

稚内で色々と散策する予定だったが、列車の遅延で時間が足りなくなったので、楽しみの一つにしていた旧稚泊航路乗り場のドームを見に行くことは諦めて、ロープウェイで山の上にある稚内公園へ行った。

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公園からは、樺太がくっきりと見えた。行く予定だった稚泊航路のドームも眼下に見えた。ちなみにロープウェイは2006(平成18)年3月に廃止されてしまったようだ。

その後、駅前のラーメン店で昼食を摂ったが、毛ガニがまるごと1匹、麺の上に載せてあり、びっくりした。

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帰りは天北線経由の急行に乗車。単線ということもあるが、雪の影響もあって、ダイヤ通りで進まず、またまた遅延に見舞われた。これでは、予定通りに旅程が進まない。

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再び札幌に戻り、またも夜行急行列車「大雪」に乗って、網走へ向かう。

今回の旅行中に22歳の誕生日を迎えたが、さすがに2日連続で夜行列車、しかも座席利用となると、かなりきつい。

だが、学生の貧乏旅行、しかも周遊券だと急行列車は無料で乗れたので、ホテルに宿泊することを思えば、金銭的には思い切り節約することができた。

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網走からは、遠軽を経て、5月に廃線が決まっていた名寄本線に乗車。途中、沙留(さるる)駅にて、腕木式信号機が未だに使われているのを見て、途中下車して撮影した。

鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。