1987年3月8日(日) 東北線・野内-浅虫

今から振り返ると、高校から大学の時は、本当に毎月、何度も鉄道写真を撮りに出掛けていたし、休みの度に日本各地へ遠征を繰り返していた。

1987(昭和62)年の3月初めは、東北方面へ出掛けた。当時の自分は大学生だったが、新年に入ってからは授業が全く無く、1月末から2月初めに試験があった他は、翌年度の始まる4月中旬まで、長い冬~春休みだった。

この年の春は、東京を経由して、東北方面を一周する旅だった。その終わり際、東北線の野内-浅虫(現・浅虫温泉)間にある有名な撮影ポイントに立ち寄った。そこには、1983(昭和58)年3月末にも一度、訪れたことがあった。

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あの時は普通列車と言えば旧型客車ばかりだったが、既にこの時には姿を消していて、どれも赤い50系か青い12系ばかりになっていた。

駅から撮影地までは歩かねばならない。
 ところが、前回とは異なり、今回は3月初旬ということもあって積雪量が多かった。道路を歩いて行こうにも、除雪してあるのはクルマが通れる幅だけで、道端には膝ぐらいまで雪が積もっており、とても歩いて行けそうになかった。

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道を外れると、腰ぐらいまで雪が積もっていた。全身、雪まみれになりながら、なんとか海をバックに撮影が出来そうな場所を探すが、やはり駅近くには撮影に向いている場所は無かった。
 そうこうしているうちに、ED75の重連が引っ張る貨物列車や、485系の特急「はつかり」が目の前を次々と通過していった。

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再び駅に戻ると、583系の特急「はつかり」が姿を見せた。
 間もなく寝台特急「ゆうづる」が来るのだが、予定外の場所で撮る羽目になったことで、どこでどう撮ろうか試行錯誤する。

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まずは跨線橋の上から。ここでも絵になりそうだが、架線が画面にいっぱい入ってしまう。

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下に降りてみると、良い感じにカーブしているが、バックのガスタンクが目立った。

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雪煙をあげながら「ゆうづる」がやって来た。
 カラーで見ると恐らくは「真っ白な世界に真っ赤な電気機関車とオレンジ色のヘッドマーク、そして雪煙に霞むブルーの車体」という絵になった筈だが、この時はモノクロでの撮影だったのが、今から思うと残念だ。

ちなみに野内駅は、2011(平成23)年3月の、あの東日本大震災があった翌日の12日に1.6km離れた場所に移転した。

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。