1978年8月26日(土) 中央西線の旅

1978(昭和53)年の夏休みも終わりに近付いた頃、家族旅行で長野県へ行った。
 当時、高速道路は長野までは開通していなかったこともあり、関西から長野方面に行くには、まだまだ鉄道で行くのが主流だった。

京都から名古屋まで新幹線で移動する。名古屋駅からは、長野行きの特急「しなの」に乗る予定だった。

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名古屋駅の在来線ホームに降り立つと、ちょうど中央西線で走っていた通称・スカ色(=青とクリーム色の「横須賀線カラー」)の70系電車が出発しようとしていたところだったので、あわててカメラのシャッターを押した。

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振り子式電車で有名な、381系の特急「しなの」がホームに進入してきた。遠心力に対応するため、車体を内側に傾けて走る381系電車は、そのことでカーブでも速度を落とさずに走れたが、カーブを右に左に曲がる際、車体が大きく傾くため、乗り物酔いする乗客が続出して、意外と評判は悪かった。
 乗り物酔いの心配が全く無い自分は良かったが、そうでない家族は、他の多くの乗客と同様、けっこう不安気な表情だった。

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名古屋から松本、長野方面へ抜ける中央西線では、大好きだった湘南電車80系がまだまだ主力として走っていた。
 車窓から何度も、その80系電車の姿が見えた。

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長野駅に到着。駅舎は、善光寺を模したという、立派なものだった。しかし、その後の新幹線開業に伴って、1994(平成6)年から改築されることになり、この和風な駅舎は姿を消してしまったのが残念だ。

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その後、日が暮れてから再び長野駅を訪れると、長野から東京の新宿に向かう特急「あさま」が停車していた。

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