1978年6月25日(日) 京都駅

鉄道写真に熱中し始めた小学生の頃、市電や市バスに乗って片道50円(大人は100円)で行ける京都駅へは、学校が休みになる日曜日の度によく通った。

1978(昭和53)年の6月、梅雨で鬱陶しい曇り空の下、友人たちと京都駅を訪れた。

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京都駅6番ホームに、北陸方面から金沢発大阪行きの急行「ゆのくに」がやって来た。グリーン車を2両も連結した合計12両の堂々とした編成だった。
 この時代、関西と北陸を結ぶ優等列車と言えば、特急「雷鳥」の他に急行「立山」と「ゆのくに」、臨時急行「加賀」があったが、「ゆのくに」だけはなぜか湖西線を通らず、東海道線の米原経由だった。
 また、この当時は「ゆのくに」の中には金沢から七尾線の輪島駅へ直通するものがあり、そちらは電車ではなく、ディーゼル車による運行だった。

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この頃の京都駅6・7番ホームには、まだホーム上に洗面台が並んでいた。
 SL=蒸気機関車が走っていた時代、ホームに降り立った乗客は、蒸気機関車が排出する「すす」で汚れた顔を洗うのに、ホームの上にいくつも並ぶ洗面台に並んでいたという。
 時代が昭和から平成に変わる頃までは、まだ全国各地で、ホームにずらりと並ぶ洗面台が残っている駅がいくつもあったように記憶している。
 そんなホームに並ぶ洗面台の写真を撮っておかなかったのが今となっては残念だ。何でもそうだが、当たり前の光景、いつも見慣れた光景というのは、なかなか記録しておこうという気にならないものだ。

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京都駅7番ホームと奈良線の8番ホームとの間にあった電留線に、113系の臨時快速「近江路」が止まっていた。実はこの年の春までは自分が大好きだった80系で運行されていたらしく、ちょっと残念だった。

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6番ホームから1番ホームを見る。特徴的な屋根だが、この屋根は京都鉄道博物館で今も見ることが出来る。
 1番ホームには青森行きの特急「白鳥」が停車中で、1番ホームと2番ホームの間にある電留線に京都と草津線柘植を結ぶ客車列車が待機していた。

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草津線直通の普通列車は、今も朝夕にあるが、この時代はDD51がけん引する旧型客車列車で、どこか汽車旅の風情が残っていた。

紙面連載

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鉄道関連ニュース

京都新聞の撮り鉄カメラマン“カジやん”が、1978(昭和53)年から現在に至るまで、京都を中心に日本全国で撮影した鉄道写真を紹介します。

注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。