ハイラックスの玉転がし

180914zoo

中に餌、横取りにもめげず

当園のケープハイラックス舎に、目を引く大きなオレンジ色の玉がぶら下がっています。実はブイ(浮き)を利用した給餌装置で、中には大好物の餌が入っています。この玉をコロコロと回転させると、玉に開いた小さな穴から時々餌が出てくる仕組みです。

退屈な時間が少しでも減ればと設置したのですが、現在飼育しているハイラックスの中でこれを回すのはチイ(雌・4歳)だけ。餌を中に入れるとすぐに近寄ってきて、玉を転がし始めます。

他のハイラックスが玉の下で待機していて、せっかく苦労して出した餌を横取りされてしまうこともあります。それでもめげずに玉を転がし続けるチイの姿が、かわいくて仕方ありません。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。