鮮やかクジャクの飾り羽

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広げるのは繁殖期のみ

クジャクの飼育舎で作業をしていると、来園者が「羽を広げて~!」と叫ぶのを年中、耳にします。クジャクのオスが羽を広げている姿は本当に美しく、人気があります。

しかし、クジャクは一年中羽を広げるわけではなく、それを知っている人がこんなにも少ないのだと、毎年この時期になると感じます。

オスが羽を広げるのはメスに求愛するためで、それは春から夏にかけての繁殖期のみ。夏の終わりには、飾り羽は次々と抜け落ち、秋にはコンパクトな姿になります=写真左上。しかし、すぐに来年の繁殖期に向けて美しい羽が伸び始め、早ければ1月には生えそろいます=同右。

準備ができ、気持ちが高ぶる時期が来るまでしばしお待ちください。

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。