警戒心強いため慎重に

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キリンの爪切り

キリンのメイ(メス・4歳)は成長期に急激に大きくなり、歩行時に痛みを感じてあまり歩きたがらなくなった時期があります。キリンのひづめは歩くことで削れるのですが、この時期はひづめが伸び過ぎた状態になってしまいました。

こうした状態では歩き方に問題が生じ、最悪の場合は立てなくなり、死に至ることもあります。簡単に麻酔ができないキリンに多い病気なので、その対策として、ひづめを削るためのトレーニングを重ねました。

メイは警戒心が強いため、まずはこちらに近付いてきてくれることから始め、次はひづめにヤスリを当てて徐々に削る処置に慣らしていき、現在は大型の削蹄(さくてい)ばさみで爪切りが出来るようにまでなっています。

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。