ペンギンの定期健康診断

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採血は特製保定具で制御

当園のフンボルトペンギンは春と秋の年2回、全10羽の健康診断を実施しています。体重測定、爪切り、採血、翼に巻いた個体識別用のカラーバンドの交換、それと鳥類に多い足裏にタコができる病気、趾瘤(しりゅう)症になっていないかをチェックします。ほとんどの項目は、飼育員が手でペンギンの動きを制御することで行えますが、採血だけは動かないようにしっかり押さえないといけません。

そこで太い塩ビ管を真っ二つに割り、ちょうつがいを付けて開け閉めができるように作った特製保定具でペンギンをガッチリ保定します=写真。頭と足だけ出した状態で固定し、足の血管から採血します。人も動物も長く健康で暮らすためには、定期的な検査が欠かせません。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。