古代文明に思いはせて

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獅子とライオン

神社でよく見る一対のこま犬、左側に配置されている獅子はライオンをモデルとした霊獣とされています。

ライオンは現在、アフリカのサハラ砂漠より南部とインド西部のごく一部にしかいませんが、かつてはアフリカ全土と北ギリシャから東インドにかけての西南アジアに広く分布していました。メソポタ ミア文明で門を守る獣神として一対の像が置かれるようになり、これがインドを経て、ライオンが生息していなかった中国でその姿を変え、日本に伝わり唐獅子となったと考えられています。写真は、仲むつまじい本園の雄のナイルと雌のクリスです。動物園で古代文明に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。