シロフクロウの避暑

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ツンドラに生息 暑さに弱く

シロフクロウは、夏でも気温が10度に届かない北極圏のツンドラ地帯に生息しています。そのため、寒さに適応した体のつくりになっており、体温が逃げやすいくちばしは長い羽毛で覆われ、足指にも羽毛が密生しています。

逆に暑さには弱く、京都の夏を外で過ごすのは過酷です。そこで先日、屋外で飼育しているイワン・トー(雄8歳)=写真=を、空調設備が整った類人猿舎の室内に移動させました。捕獲時に逃げ回って体温が上がり、くちばしを開けて呼吸していましたがすぐに治まり、その後冷房の風が気持ちいいのかリラックスしていました。

本格的に暑い夏が始まりますが、避暑地で優雅に暮らすイワン・トーに会いに、ぜひお越しください。(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。