イチモンジタナゴ誕生

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親と別水槽で「保育」

当園で飼育している唯一の魚類イチモンジタナゴ。日本固有種ですが、環境の変化により絶滅危惧種となっています。琵琶湖疏水でつながる平安神宮の池でまだ生息していることから、当園で積極的に繁殖を試み、野生への再導入を目指しています。

産卵期は4~6月。二枚貝の中に産みつけられた卵は約2日でふ化し、稚魚は3週間ほどで水面に上がってきます。

先月末、今年初の稚魚が浮上しました=写真。親と同じ水槽にいると食べられる危険があるため、稚魚はすぐ捕獲して別水槽へと移します。その後も稚魚の浮上は続き、さながら「タナゴ保育園」は少しずつにぎわってきました。全員無事に大きくなってくれることを願うばかりです。(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。