秋都トンカム独り立ち

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大人へ一歩、少し寂しげ

先月25日で10歳になった秋都トンカム(雄)。野生のゾウは成獣の雌とその子どもたちで群れをつくり、雄は成長すると群れを出て単独で生活します。

これまでは秋都トンカムがまだ幼かったため、雌たちと一緒に群れ飼育をしてきましたが、成長とともに力は強く牙も長くなり、雌たちとのじゃれ合いは激しさを増してきました。そろそろ独り立ちの頃合いだということで展示場を二つに区切り、秋都トンカムを分けて飼育するようにしました。

遊び相手がいなくなって少し寂しげな秋都トンカムを見ると切なくなりますが、これも大人への大事な一歩。今後は繁殖のため、定期的に雌と同居する機会をつくっていく予定です。(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。