卵を巡る攻防

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ヘビから隔離 ひな誕生

6月に「京都の森」水禽(すいきん)舎のヨシガモが産卵しました。手放しで喜びたかったのですが、不安がよぎりました。舎内で野生ヘビが目撃されていたのです。

卵はヘビの大好物。これまで何度となく食べられました。舎の網の目を細かくしているのですが、小さいヘビに入られているようなのです。さらに細かい金網を設置するなど対策をとったのですが、卵が半数に減ってしまいました。

残った卵もいつ食べられるか分からない。建物内に一度、持ち帰ってふ卵器で温め、ふ化直前に親がいる巣に戻すことにしました。3日後、無事にヒナの鳴き声が聞こえて一安心=写真。ヒナはあっという間に大きくなります。お早めに!(京都市動物園)

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。