仲良くなるまでが大変
動物と飼育員との間にも相性があるのかもしれません。おとぎの国にいるオオバタンのオージロー（雄５２歳以上）＝写真＝の担当者が４月に変わったのですが、関係は一筋縄ではいきません。
初めは部屋に近づいただけで羽根を広げて威嚇してきました。クルミを割るほどの力があるくちばしでかまれたら、指はひとたまりもなく、そっと餌を部屋の隅に置くようにしました。最近は少し慣れたのか、近づくだけでは怒らなくなりましたが、それでも機嫌が悪いと頭を傾けてにらみをきかせてきます。
彼は好き嫌いが激しく、仲良くなるまで飼育員は大変なんです。遊んだり、食べ物で気を引いたりしていますが、まだまだ修行が必要です。（京都市動物園）
京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。３６５日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。