長生きの猿

のんびりゆっくりが秘訣

アカゲザルのイソコ(雌)は昨年、40歳だった世界最高齢記録を更新し、41歳になりました。そして今月15日の誕生日で、さらに記録を伸ばして42歳になります。野生での平均寿命は15年ほどで、飼育下でも26~30年と言われており、いかにすごいことか、お分かりになると思います。

高齢のイソコの腰はくの字に曲がり、餌を食べる時には手がプルプル震えています。今はお婆ちゃんたちだけで、類人猿舎の「老猿ホーム」で暮らしています。おいしいものをゆっくり食べ、気が向いたら緑の中を散歩し、天気の良い時は昼寝をして暮らしています。のんびりゆっくり好きなことをする。これが長生きの秘訣(ひけつ)かもしれません。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。