ホシハジロ 危険察知すると潜水

20190118zoo

カモの健康診断

当園の水禽(すいきん)舎では年に1度、池の水を抜いて全てのカモを捕獲し健康診断を行います。体重測定や足の裏などに異常がないかを検査します。

鳥を傷つけないよう速やかな捕獲に努めますが、やはりバタバタと逃げ回ります。鳥も人も疲れてきた頃にふと見回すと、ホシハジロが見当たりません。よく探すと、水を抜いた池の大きな岩の下にできた隙間にじっとしていました。

実はホシハジロは体が重く、水上で長い助走をしないと飛び立つことができません。その代わり潜水が得意で、危険を察知すると素早く水に潜ります。このため今回は岩の下に隠れることにしたのでしょう。彼らの習性が垣間見られた健康診断でした。(京都市動物園)

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。