1987(昭和62)年1月初め、年末年始に岡山へ帰省した帰り道に兵庫県加古川駅に立ち寄った。
当時の加古川駅は、典型的な「地方の少し大きな駅」という感じだった。
駅前にはバスが連なって止まっていたが、人の姿は少なめに感じられた。
加古川から、かつて国鉄の工場があった高砂までを結んでいた高砂線は1984(昭和59)年12月に廃止されたが、同じ非電化路線として加古川線で、首都圏色と呼ばれるオレンジ色のディーゼルカーが活躍していた。
右手には、かつて高砂線でも活躍していたキハ35系が廃車となって留置されており、その窓が広告に使われていた。
湘南色の113系に乗って、隣の東加古川駅に移動する。
当時の東加古川駅は、駅前ですら田畑が見えていた。
東加古川駅の駅前にはバスの姿が無く、代わりにタクシーがずらりと並んでいた。
駅前はロータリーになっていたが、今は形状が異なっているようだ。
当時、この辺りは、新快速の117系を除けば、他にやって来る電車は湘南色の113系ばかりで、朝夕のラッシュタイムを中心に、青い103系や201系、さらにはステンレス車体の205系が時折姿を見せている感じだった。
注*掲載写真の中には、現在は地形などの変化で撮影することができない場所や、撮影対象そのものが存在しなくなったものも含まれます。必ずしも現状とは一致しませんので、あらかじめご了承ください。