トビエイ

肉食性で、小型の魚類や二枚貝などを食べるトビエイ。口は下側についている

肉食性で、小型の魚類や二枚貝などを食べるトビエイ。口は下側についている

給餌は一緒に泳ぎながら

私たち飼育スタッフは、毎日大水槽(すいそう)に潜(もぐ)っていきものたちに給餌(きゅうじ)をします。その時に体調をチェックし、新しく仲間入りしたいきものへの餌付(えづ)けも行います。餌付けを始めてすぐに餌を食べる個体もいれば、なかなか食べてくれない個体もいます。
今では餌を催促(さいそく)しにやってくるトビエイも、最初は苦労しました。トビエイは肉食性で、小型の魚類のほかに二枚貝などを食べるので、アサリを使って挑戦(ちょうせん)します。

トビエイの泳ぐ大水槽は広く、口は下側にあるため、餌を口に入れるだけでも大変です。潜水(せんすい)服に着替え、泳ぎながらそっとトビエイの下側に回り込み、仰向(あおむ)けになって口の中までアサリを入れます。この時、息を吐(は)いてしまうと泡(あわ)にビックリして逃げてしまうため、チャンスは少しの間だけ。また、周(まわ)りを良く見ていないと、アクリルガラスや他の魚にぶつかってしまいます。右に曲がれば一緒に右に、急にスピードを上げて泳ぎ始めても、置いて行かれないように仰向きのままついて行きます。やっとのことで口の中に入れても「ペッ」と吐かれてしまうことも。でも、ここからが肝心(かんじん)で、毎日あきらめずに挑戦します。

「これ食べれるよ。おいしいよ。」と心の中でつぶやきながら数日間挑戦すると、お腹(なか)がすいてきたのか、餌と気付いてくれたのか、はたまた私の気持ちが伝わったのか、口の中でモグモグしだし、割ったアサリの殻(から)だけが口から出てきて、やっと食べてくれました。愛情(あいじょう)を込めて根気(こんき)よく続けているといきものたちも応えてくれるようで、毎日元気な姿をみるのが楽しみです。