イトマキヒトデ

5本の腕が星のように見え、子どもたちに大人気のイトマキヒトデ

5本の腕が星のように見え、子どもたちに大人気のイトマキヒトデ

実はよく動く「お星さま」

水槽(すいそう)を見ている子どもたちが「あっ、お星(ほし)さま!」と叫(さけ)んでいるのをよく耳にします。ん?どれどれ?とのぞき込(こ)むと、そこにはイトマキヒトデが。

確(たし)かに、イトマキヒトデの体(からだ)から伸(の)びる5本の腕(うで)が星のように見えます。こんな時、少しお客(きゃく)さまと話しますが、ヒトデは名前(なまえ)はよく聞くことがあっても、生態(せいたい)についてはあまり知られていないようです。今回(こんかい)は、そんなヒトデのお話です。
ヒトデとは、体の形(かたち)が人の手に似ていることから名前がついたのですが、英語(えいご)では「シースター」といいます。ヒトデというと、みなさんが思(おも)われるのは、あまり動(うご)かず地味(じみ)な生(い)きものかもしれません。でも、じっとしていてつまらないと思ったら大間違(おおまちが)い。ヒトデの体の作りは、すごいのです。

ひっくり返(かえ)してみると、裏側(うらがわ)の溝(みぞ)には管足(かんそく)という足のようなものがたくさんあり、先端(せんたん)が吸盤状(きゅうばんじょう)になっています。それを使(つか)って歩(ある)き、岩(いわ)にくっつきます。管足の吸盤の力は強く、アサリのような二枚貝(にまいがい)を開けることもできます。そして、裏側の真(ま)ん中にある口から胃(い)を出して食(た)べたものを消化(しょうか)していきます。さらに、体の硬(かた)さを自由(じゆう)に変(か)えられる特殊(とくしゅ)な組織(そしき)を持ち、それを使って、ひっくり返った時には器用(きよう)に起き上がります。

水槽ではよく、水面(すいめん)まで上がった時に水から体が出ないように「イナバウアー」のポーズをしていることがあり、それは何(なに)かこちらにアピールしているように見えてきます。ヒトデは実(じつ)はいろいろな表情(ひょうじょう)を見せてくれるスター(星)です。シースターだけにね…。