頭の羽色で季節感じて

yurikamome

ユリカモメの衣替え

鴨川での飛来数は今年は少なかったようですが、冬の風物詩としてユリカモメはメジャーな冬鳥ではないでしょうか。

動物園では、救護されて野生復帰できない個体を飼育しています。野生は春先に北方へ渡ってしまうため、日本では見ることのできない姿をご覧いただけます。

冬は頭部が白い羽で覆われますが、夏羽は真っ黒で、この時期に夏羽への換羽が終わるのです。黒い仮面をかぶったようで、とてもきれいですが、換羽の途中も面白く、まるでごま塩頭を思わせる模様になります。

8月初めくらいには、またごま塩頭を経て冬羽へと変わっていきます。ユリカモメの頭で季節を感じるなんて面白いですね。

 

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。