アナグマの巣穴、掘られては埋め

アナグマ

イタチごっこ

イタチ科のアナグマは、その名の通り地面を掘って巣穴を作ります。動物園のアナグマたちも例外ではありません。春から秋は動物舎内で寝るのですが、冬は寝室に暖房をつけても土の中のほうが居心地がいいのか、たった半日で深くて立派な巣穴を完成させます。

穴を掘る姿は来園者にも喜んでもらえてよいのですが、完成するとほとんど中にこもって見えなくなるので、巣穴は彼らが餌を食べている隙に埋めてしまいます。巣穴が埋まっているのを見ると悲しそうな顔をするので心が痛みますが、しばらくするとまた掘り始め、翌朝には立派な巣穴ができています。

掘られては埋め、埋められては掘り。この時期はアナグマと担当者のイタチごっこが見ものです!

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。