地味な羽色から美しく

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カモの衣替え

今、京都の森の水禽舎(すいきんしゃ)では、カモたちの衣替えが進んでいます。これまでの非繁殖期は、オスもメスのような地味な羽色をしていました。この状態をエクリプスといいます。

例えば、オシドリはエクリプスの時期に、くちばしと脚の色以外はオスもメスとほぼ同じ羽色になり、区別がつきにくくなります。それが、晩夏からこの季節になると、オスは繁殖期の美しい羽に変わっていきます。

最初に変わったのはオシドリ、続いてマガモがすっかり美しくなりました。最後に変わるのは、おそらくトモエガモだと思われます。エクリプスの状態になったのが一番最後だったからです。

彼が美しい羽に変わるころには、季節もすっかり冬になっていることでしょう。

京都市動物園の日常や出来事を職員さんがつづります。365日、さまざまな表情を見せる動物たちの毎日をご覧ください。