全身麻酔かけ慎重に

チンパンジーの健康診断

チンパンジーのジェームス（雄、２３歳）の健康診断をしました。彼らが過ごしている部屋に仮設診療台を作り、身体測定、血液検査、胸部エックス線検査、超音波検査、歯科健診、血圧測定などを実施します。

類人猿も心臓の病気になることがあるので、超音波で心臓の形、動き、血液の流れなども細かくチェックします。人間と違い、全身麻酔をかけて行うため、麻酔の管理など難しい部分もあります。

前日から準備を始め、当日は機材の搬出入等を含め、朝から夕方までかかりきりになります。終了後、無事に麻酔が覚めたのを確認したときは、心から「ジェームスお疲れさま！！」と思いました。動物にとっても人にとっても長い１日でした。